2012年12月31日月曜日

あと少しで新しい年ですね。

出会いの1年でした。
人との出会い、新しい仕事との出会い。

ビジネスをスタートさせたとき、
 どんな落とし穴が待ってるんだろう、
 どんな怖い人がいるんだろう と身構えていました。

でも、
出会う人は皆、びっくりするくらい、いい人ばかり。
力足らずな私を、会社を応援してくださいました。

1日を終えるとき、いつも、感謝の気持ちで眠りについたこの1年。
月並みですが、本当にありがとうございました。
来年も、正直に、一生懸命努力していこうと思います。

皆様の新しい1年が素晴らしい1年でありますよう、心より願っています。

PS
新しい出会いと言えば、
元野良の猫ちゃん(本名)もだいぶなついてくれました。
また、涼平にも弟ができたし♩ (超嫌がってる...笑)











2012年12月23日日曜日

干し芋つくりました(笑)


福岡の田舎で育ち、家の近くにはコンビニもなければ、デパ地下もありませんでした。

母は商売で忙しかっただろうに、食事はもちろん、パンやドーナツなど、よく作ってくれたものです。
そんな母も昨年残念ながら...うそうそ、まだどっこい生きてます(笑)。

で、私も外食より、家で作ったもののほうが、ほっとします。

先日、安納芋が手に入ったので、干し芋を作ってみました!
二階の窓際の高い所に干していたので、涼平が、いつも食べたそうに見上げていて...。

今日、やっと完成!

陽の光をたっぷり浴びたお芋は、甘くて、懐かしい、お日様の味(どんな味だっ!)がしました。
はい、涼平君にもお裾分け♩
そ、そんな真剣に見つめないでよ(笑)。




2012年12月17日月曜日

銀座の空

銀座四丁目交差点で大の字になってみる夜空は素敵だ。
和光の時計塔が、今にも星空に届きそう。

飲み会終了後、終電を逃すまいと、猛ダッシュで有楽町の駅にむかって走っていた。
四丁目交差点。
銀座の名所。
思いっきり転びました。

大の字で寝ている私の上を、人が知らん顔でまたいでいく。

”こんな角度で、銀座の空を見上げるなんて、なかなか出来るもんじゃない”と
しばらくじっとしてました(笑)。
が、そんな感傷に浸ってる場合じゃない!終電に遅れるぞ!
と心の声が聞こえ、仕方なく、また猛ダッシュ。

山手線に飛び乗って、ふ〜間に合った...と思ったのもつかの間、
満員のはずの山手線、私の周りだけ、がら〜んとしてる。

ん?なんで?どしたの、みなさん♩ 

足下を見たら、血だらけ、ストッキングは破れ、ワンピースの裾は、ぼろぼろ(ちなみに新品でした)。

数年前の貴重な思い出。
銀座の空を、ネオンを、和光の時計台をあの角度で見ながら、人にまたがれた経験。
しかも踏まれてないし♩

え〜っと、そんなの自慢にならない...はい、その通りです(笑)。

それにしても、不思議な時間だったなあ。
雑踏の中にいるのに(大の字で寝てるのに)、しんしんと静かな時間。
実はもう一回、やってみたい。





2012年11月3日土曜日

人の心を読み解く

日本を救うベンチャー100 のトップランナーとして、日経ビジネス紙に掲載された。
”人の心を読む技術” が弊社にあり、それは日本の製造業を救う一助になるのではと。

恐れ多いです。
そのように判断して頂き、本当に有り難く思います。

弊社はパッケージ化したサービスを行っていません。
ちまたでは、
 ”これを使うと、消費者の心理がわかります!1パッケージウン百万円です”
 ”このソフトを使うと、人がどこを見て、その先どこを見るのか予想がつきます” 

的なサービスが流行しています。

う〜ん、私も欲しい(笑)。

でも、本当にそんなに簡単に人の心がわかるのでしょうか。

結局は、作り手側、供給側の自己満足に終わり、使う人はとまどうばかり。

真に消費者が欲しいものと乖離していき、
  なぜモノが売れないんだ、
  こんなに素晴らしい技術を駆使して作った製品がなぜ受けないんだ 
となっているような気がします。

消費者もある枠組み(例えばリモコンとはこんな形だという概念)の中で考えるため、自分が本当に何を欲しているのか、わかる人は少ないのかも。

もし日経の記者さんが、弊社のことを”心を読み解く”会社と判断してくださったのであれば
それは弊社が ”人の心なんて簡単に読めるものではない” と言い切った点にあるのかもしれません。

弊社は最先端の技術、最新鋭の装置があるわけではないです。

実験心理学の課題を用いて、どうすれば一番正解に近いだろうかと、こつこつと作業を進めて行きます。
仮説、実験、分析、検証....もつれていた糸を、紐解くように。

人の心の中に眠っている欲求、
”こんなものがあったらいいのになあ、でも実現できないだろうな” 
これを形にしたのがジョブズだったのかな。
ものづくりという枠でなく、システムを作ったと。

会社名の由来は ”人への尊厳を” 

その気持ちが根底に流れている限り、
弊社は、”これですべて解決できます”と近道を示すことはしないんだろうな。
一見、遠回りに見える方法が、一番、人間の心に近づける と思っているから。











2012年10月18日木曜日

一緒に居ること

今朝の毎日新聞の投稿欄、思わず切り抜いてしまいました。

ご主人を亡くし悲嘆にくれていた方が、立ち直るきっかけになった、ある神父さまの詩です。

「一緒に居ること」

死ぬということは、なんでもないことなのです。
私が隣の部屋に移っただけのことなのです。
お互いの今までの関係がそのまま続いているのです。
今までと同じ名前で呼んでください。
今までと同じに気楽に話してください。
ちょっとした冗談にも、いつも笑っていたようにおもしろがって笑ってください。
微笑んでください。
私のことを考えてください。
私のために祈ってください。
私の名前を家族に入れておいてください。
私はあなたを待っています。
少し離れて、ほんの近くで、ちょっと角を曲がった所で。
全く大丈夫です。
何も過ぎ去っていませんし、なにも無くなっていないのです。
ほんの一瞬が過ぎたあと、すべては元のままでしょう。
でも良くなっているのです。
永遠に
今まで以上の楽しさの中で。
                      以上


私は無宗教、苦しいときの神頼みだけは人一倍!の人間。
でも、この神父様の詩には心をうたれました。
最近、ご家族を亡くした方、愛するペットを亡くした方が友人の中にいます。
何の慰めにもならないけれど...。
愛するご家族もペットも、心の中にいつも住んでいるんだよと伝えたくて。

2012年10月8日月曜日

日経ビジネスに

10月8日発売の日経ビジネスに掲載されました。

日本を救う次世代ベンチャー100

”心を読む技術が離陸” 
というタイトルで弊社が特集トップ、見開き2ページという
あり得ない大きさで取り上げられました。

素直に嬉しいです。

まだ目を通す前に、日経ビジネスを購読している友人からメール。

   ”す、すごいことになってる。とにかくすごいです!”とわけのわからないメール。

事情を聞いて、あまりにも大きな扱いに、持っていたアンパンを落っことしました!

   ”で、美人社長って書いてくれてる?” と聞くと、
   ”いーえっ、全くっ” だそうです。

だよね...(笑)。 次回にがんばろっと♩

しかし、日経ビジネスに取り上げて頂けるとは夢にも思いませんでした。
本当にありがたいことです。
分不相応な気もします。

取材をしてくださった記者さんは、日本の製造業の競争力の低下に、強い危機感をもっていらっしゃいました。
   デザインの力で、日本企業にとっての強力な援軍へ...そうおっしゃっていました。

さっきまでの浮かれた気持ちはどこへ、
責任の重さ、期待の大きさを感じます。

起業時からの道のりを振り返ると
嬉しい、でも、初心を忘れずにやっていこうと思います。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20120928/237411/?ST=pc

T記者さん、ありがとうございました。
ご期待を裏切らないように、頑張ります。




2012年10月7日日曜日

CEATEC終了

1メートルを歩くのに、3秒かかる。
足はパンパン、頭ぼさぼさ、まだ頭が朦朧としている(ん?いつものこと?)。

幕張メッセで開催されたCEATEC JAPANに、弊社も出展しました。
と書くとかっこいいですが、千葉市のブースの一画を借りての出展。

初日に設備上の大トラブルが発生。
撤退 という文字も頭をかすめたほど。

立ちすくむ私をよそに、研究員たちの動きは素早かった。
いろんな思いがあっただろうに、すぐに資材調達に走り、黙々と作業をこなしてくれた。

さらにリコーの方が登場。
最新のプロジェクター http://www.ricoh.co.jp/info/121001.html を無償貸与、弊社の動画を会場およびテレビ会議システムを使って海浜幕張駅で流してくれるという話が急遽まとまった。

3年前
 ビジネスプランを話しても、意味わからないと笑われ
 そんなのビジネスになるわけがない
 大学工学部初のベンチャーを、大学外部の、
 しかも経営などに縁もゆかりもない女が立ち上げるなんて許されない...

今考えると、かなりの風圧だったかもしれないが、
とにかく自分は正しい(嫌な女 笑)!と無鉄砲に突き進んで、壁をぶち壊した...じゃない、乗り越えた。

で、何が書きたいかというと、
私の最大の武器は、”周囲の人に恵まれる” ということだ。

今までの人生で、苦境に陥ったとき、必ず救世主が現れる。
恐ろしいほど。
100%だ。

占いなんて全く信じないが、友人に無理矢理連れて行かれた占い師に言われた。
”あなたね、よくわからないけど(正直な占い師だ 笑)、なんかすっごいパワーを持った人か、動物か、何かが後ろにいて守ってるわよ” と。

会場にいらしてくださった皆さん、ありがとうございました。
初めての出展で心細い中、皆さんの顔を見つけた瞬間の嬉しさ!
会場には来られないけど、メールで励ましてくれたり、
部下をよこしてくれた友達(ナイスな査定をしてあげてね)
プロジェクトが重なる中、頑張ってくれた研究員のみんな
機材を貸してくださっただけでなく、
アドバイスをくれたり、弊社の営業までしてくださった㈱リコーの皆様
このような機会を与えてくださった千葉市、千葉県の皆様

本当にありがとうございました。






2012年9月23日日曜日

初競馬

尊敬する経営者、K社長に競馬場に連れて行ってもらいました!

何と、貴賓室(馬主席)。
直木賞作家のNさんはじめ、立派な方ばかりで、う〜ん、場違いでしたっ(汗)。

あいにくの雨でしたが、
一生懸命走る馬の姿に感動。
美しすぎる。

勝った子は、”ふふ、俺って、すごいっしょ” って顔してるし。
最後尾の子のひたむきな姿にも、胸が熱くなりました。

それにしても、馬はいいな。
あの目で見つめられたら、
 ”だめよ、私には夫も子供もいるんだから♡” って、思わず言いそうになりました。
(勝手に妄想してろ! by 馬)

馬券も買いましたが、全敗。
う〜ん、やはり、馬主席のように恵まれた環境では、今まで封印していたギャンブラーの血が騒がなかったのかも。

次回は、外れ馬券が舞う中、怒号が飛び交う中、やさぐれたおじさんたちに混じって、耳に赤鉛筆をさし、競馬新聞片手に、トライしてみようと心に誓いました。

競馬新聞を読んでる姿が似合ってる、
なんちゃって社長やってるより、予想屋の方がぴったり♩
と周囲の方から褒め殺しの言葉を頂き、調子に乗ってしまいました。
耳に注目してね♡

馬たちが怪我をせずに、幸せな一生を過ごしてほしいと切に願います。
お疲れ様でした、ゆっくり休んでね。



2012年8月15日水曜日

社長って

起業する前は、社長って、いばっていられるものだと思ってた(笑)。

でも、大間違いだった。
社長は、周囲の人に感謝し続ける存在 なんですね。

クライアント様に感謝
会社の仲間に感謝
周囲の人に感謝

社長になってから
何度
心の中で、手を合わせたり、頭を下げたりしただろう。
自分の無能さを恥じて、涙を流しただろう。
たぶん、サラリーマン時代の何倍も。

社会が様々な人の支え合いから成り立っていることも、今更ながら知った。

千葉大学にはいろんな国の留学生がいる。
会社も彼らが手伝ってくれているから成り立っているようなものだ。

外交問題でキナ臭い空気が漂う中、
彼らが悲しい思いをしないようにと、切に願っています。
C君、I君、Hさん、いつも支えてくれてありがとう。
心から人を信頼する素晴らしさを知りました。

2012年8月13日月曜日

一目惚れ 許されない恋

一目惚れです。
はい、向かって左側の彫りの深い人
(注:右側の眼鏡のお方ではありません。チャーミングではありますが)。

紋付袴を着ているのは少々、時代遅れですが、こんな人が目の前に現れたら・・・・。

しかし....
許されない恋です。
何を隠そう、私のおじいちゃん(母方)。

優しくて穏やかで、でも芯が強く、日本男子 という表現がぴったり。
おじいちゃんの奥さん(私のおばあちゃん)は、ここだけの話、
目が細くて、鼻ぺちゃ、下膨れ、子供心に不釣り合いだなあと思っていました。
でも、おばあちゃんは、おじいちゃんにとても大切にされて愛されているなと子供の私にもわかるほど。
(誰? おばあちゃんの遺伝子、アンタがしっかり受け継いでるやん!って言ったの 怒)

あ〜、おじいちゃんの鼻の高さを受け継いでいれば、私の人生、変わってたかも!!
残念です。

もう亡くなってしまったけど....じっくり話してみたかった。
平坦な人生じゃなかったと思う。
厳しい人生を乗り越えた笑顔が、今でも懐かしいです。
おじいちゃん、ビービー泣いてばかりいた私ですが、何とか大人になって、頑張ってます。










2012年8月10日金曜日

来客の絶えないオフィス

弊社のオフィスは、千葉パルコから歩いて数分という、千葉市内の繁華街にあります。
そのせいか、来客が絶えません。

同じフロアの人から、
”日比野さんとこ、来客多いね〜”と、
商売繁盛!と誤解されがちですが、ビジネスがらみのお客様は非常に少ない(とほほ)。

あとは、友人ばかり。

”お腹すいた〜” ”何か冷たいものないっすか?” ”眠い”


そのたびに、ビルの中にあるダイエーに、お弁当、アイスを買いに走り、コーヒーを淹れて、お待ちするわけです。

最長滞在時間は、5時間。
ソファで爆睡してらっしゃいました。
(その間、私は、電話にも低い声で応対、爆睡してる友人に気を使っているわけです。)
この最長記録が破られないことを切に切に願っています!

テレビがあるといいのに、とか、スリッパでくつろぎたい!とか、要求はエスカレートするばかり。(断固拒否!)

でもまあ、仕事ばかりしてると煮詰まるわけで、人恋しいことは確かです。
近くにお越しの皆様、どうぞお立ち寄りください♪
近所には美味しいケーキ屋、鰻専門店、ステーキのおいしいお店、色々ありますよ💓

2012年7月27日金曜日

新サービス

医療ミス低減を目指している会社なのに、社長である私がやらかしてしまいました。

さて、皆さんが薬局で薬を処方されたとします、この場合、どう理解しますか?

朝  昼  夜
A薬 2   2  2
B薬 1   1  1
C薬 2   2  2

私は、朝なら、Aを2錠、Bを1錠、Cを2包 というふうに、飲んでいました。
で、一週間たつと、C薬が足りないことに気がついたのです。

C薬だけ、個数ではなく、グラム表示だった!!!

じっくり他の説明書きを読めば防げた事です。
でも、高熱でふらふらの私はよく読まなかった。
C薬は劇薬に近いもので、2日間、点滴。
その後、喘息がひどくなり、数ヶ月苦しみました。

私はいつも偉そうに言っています。
”使用方法を間違った人が悪い訳ではない、
間違いをおこさせる製品やパッケージに責任がある”と。

しかし、今回、私は自分を責めました。
恥ずかしい、人に言えない、間違ったのは自分が悪い、年のせいだ、
何でしっかり説明書を読まなかったのか。

この自分の恥ずかしい経験をもとに、新サービスを始める決心をしました。

説明書、食品パッケージ、パンフレットなど紙媒体に限った、見やすさUP 簡易プラン” です。
過去のデータベースを基に(大掛かりな実験、数値的なデータは無しです)、切り替えの早いパンフレットなどの見やすさ&印象 コンサルティングサービス。
簡易レポートで、デザインの問題点を指摘するプランです。

ただ、薬剤パッケージ(説明書きは除く)や製品デザイン等、実験検証が必要とされるものには、このサービスは行いません。

今朝の日経に掲載され、お問い合わせも多く頂いています。
使用方法を間違えば事故に繋がるメーカー様、
パンフレットをしっかり読んで頂く事で集客アップを図りたい、
ターゲット層(年代、性別等)に好まれる色展開を知りたい、
効果的なDMを作りたい など、予想もしなかった展開です。

今回の処方ミス(勘違い)は辛かったですが、自分は大丈夫だと思っていても、人間はミスをする生き物なのだと実感しました。

2012年7月19日木曜日

Happy birthday, my darling♩

我が愛する亀田パパ
(ご近所からは、ボクシングの亀田パパにそっくりと言われています 怒)、
じゃない、
涼平の6歳の誕生会を開きました♩(7月9日なのに、すっかり忘れとりましたっ! 本人、そんなことには気がつかず、プレゼントを前にして喜んでますが)
ケーキとシャンパンでお祝いです。
こんな笑顔、初めて見た(ちなみにシャンパンはおもちゃです)!

涼平は、世界で一番珍しいと言われるチャイニーズシャーペイです。
全身しわしわ。 闘犬、食用犬(ひどい!)のカテゴリー。

凶暴で、何度も本気で噛まれ、病院へ行くほど。
一度、寝ぼけた涼平が、寝ている私のベッドに突撃、馬乗り(犬なのに)になって、噛み付く事件が。
頸動脈、危なかったです。
相談した複数の医者から、アメリカだとbite level...(数字は忘れました)、即、殺処分だと。

そんな前科を持つ涼平ですが、最近は穏やかになりました。
今では完全なるストーカーです。
私の姿が見えなくなると、キャイン!と鳴き声を上げ、必死で探してくれます。
(ここだけの話、毎晩、寝る前にかくれんぼみたいなことやってます、隠れる場所は毎回カーテンなのに、探せない涼平。ヒマな二人です)

旅行にも行けないし、長時間の留守もできない。
でも家のドアを開けたら、変な顔をしたしわしわの犬が、涙のご対面!みたいに大喜びで迎えてくれて。
ご飯を作って(ドッグフードはアレルギーの涼平には合いませんでした)、散歩して、おもちゃで遊んで、そばで眠る。
そんな平凡な毎日の繰り返しですが。

愛犬家が増える一方で、不幸な犬も沢山いる現実。
小さい頃、
”悪い事したら、神様が見てるけんね。 必ずバチがあたるんよ” と言われて育ちました。
命ある弱い者(犬でも猫でも人間でも)を大事にしなければ、バチがあたる。
こんなに年をとっても、本気でそう思います。
報道されているいじめのニュースは辛いですね。
言語道断。
ただ、社会全体が弱い者いじめをしてるなあとも思う。
例の、お笑い芸人、不正受給の問題。
そりゃ、ほめられた事じゃないです。
でも、政治家までもが、実名を出して、得意げに、鬼の首をとったかのように、
正義を振りかざして糾弾する。
魔女狩りの世の中。
少し弱った人を見つけると徹底的に叩く世の中。
武士の情けはないんかい! と思う。

ドッグフードや高価な犬の洋服、おもちゃを買うと、売り上げの1%でもいいから、不幸な犬を救うために自動的に寄付できるような仕組みがあるといいのになあ。

赤ちゃんのころの涼平♩
う〜ん、今とは似ても似つかない。
これって、サギじゃん!!!

ん?私も誰かから言われたような記憶が....(汗)。

2012年6月10日日曜日

アンドレ

昨夜、NHKで井上陽水の特集をやっていました。
同じ福岡出身ということで、彼の歌を聴くと、どうしても故郷を思い出してしまう。
明るい曲でも、暗い何かが流れている気がする。

”いつのまにか少女は” という曲が一番好きです。
あと、題名はわからないけれど、
”遥かな、遥かな、見知らぬ国へ、一人で行く時は船の旅がいい”という曲。
若い人は知らないでしょうね(笑)。

私が子供だった頃、同居していた叔父(父の弟)に見合い話が持ち上がりました。

見合い相手の事を語る祖母の言葉が今でも鮮明に思い出されます。

”とても良いお嬢さんで、実家が歯医者さんで...,”
”でもねえ〜、その人のお兄さんがねえ、わけわからん人らしいんよねえ。
アンドレカンドレとかいう、歌い手らしいんよ。
それだけがちょっとね〜〜〜”

頭ぼさぼさ、反体制を叫び、ロックガンガン、子供の頭の中で、すっかり恐ろしげな人物像が出来上がっていました。

それっきりその話は経ち消えになり、叔父は別の人と結婚。
私もめまぐるしく変わる生活の中で、すっかり忘れていました。

大人になり、井上陽水の曲を聴きながら、レコードのジャケットに目を通していると、
ん? アンドレカンドレ.....忘れもしないアンドレ、恐ろしいロックンローラー!

うっそ!

運命のいたずら。
アンドレカンドレは井上陽水だった。
もしかしたら、今頃、私は一番いい席で、親戚枠で(そんなのあるのかっ??)、陽水のライブを聴いていたかもしれない。

おばあちゃんに苦情を言おうにも、もういない!!

2012年3月28日水曜日

カナダでの生活

結婚と同時にカナダで生活をすることになった。
夫がカナダ政府の奨学金を得る事が出来、博士号取得のため、トロントのヨーク大学へ留学する事に。
何だか、かっこよさげな話だが.......とんでもない貧乏生活の始まりだった(笑)。

夫は当時大学院生で、私も大学を卒業して少し働いただけ。
若いというのは本当に恐ろしい事で、なけなしのお金をにぎりしめ、4つのスーツケースのうち、ひとつにウエディングドレスをつめこんで(向こうで結婚式を挙げる方が安上がりという何とも夢のない話です).......仮に博士号を取得できたとしても、就職等、どうなるかわからないのに。
私の大学のゼミの先生には、本気で反対された(笑)。

飛行機が嫌いで、海外旅行なんて一度も行った事がなかった。
日本が一番だと思ってた。
そんな人間が、片道切符で、4年間トロントで生活をすることになったのだ。

生まれて初めて飛行機から見る”海外”は、緑と湖が圧倒的に多く、”あ〜日本とは何となく違うなあ”と。

毎月600ドルの奨学金のうち、400ドルが寮費(家賃&光熱費)に消える生活。
でも残りの200ドルでも、贅沢をしなければ、ちゃんと食べていけた。

日本はちょうどバブルの最盛期だったようだ。
旅行者、駐在員の方はとにかくお金持ちでびっくりすることの連続。
私はもちろん洋服も買えなかったし、1ドルのコーヒーすら我慢する生活。
でも不思議と辛く感じた事はなかった。

あの頃の貧しく、つつましい生活。
カナダで娘も生まれ、ますます貧乏生活が加速して行ったが、幸せだったな。
大学の敷地の中に寮があり、15階の部屋の窓から、娘と一緒に、夫が帰ってくるのを毎日見ていた。
夕食を食べて、3人で散歩する毎日。
敷地の中には小さな池があったり、リンゴの並木道があり、牧歌的な風景の中で過ごした4年間。

カナダは財政的に決して豊かではないのに、こうして留学生を受け入れ、娘にもカナダ国籍を与えてくれた。

もし今、一日だけ過去に戻れるとしたら、小さな娘を連れて、夕暮れの中、あの池のほとりを歩いてみたい。

日本にいる外国人、外国にいる日本人。
遠い故郷を思い、空を見上げている人がいるのかなあ。
あの頃の私がそうしていたように。

写真は、洋服を買えなかったため、娘のために編んだセーターです(時間だけはたっぷりあった)。
今じゃ、考えられない!不器用な人間でもやれば出来る(笑)♩

2012年3月17日土曜日

千葉元気印大賞奨励賞受賞

手帳にはさまれたぼろぼろの紙切れ。
何でもすぐに無くしてしまう私が珍しく二年以上も大切にしている紙切れだ。
そして多分、一生大切にする紙切れ。そこに書いている手書きの文字。

人に勝つビジネスよりも、人や社会に貢献するビジネスを
本当にやりたい事があるなら、自分のリスクで小さく産め
形はあるけれど、想いの無いハリボテは×
信用される会社に
社会に必要とされる会社である事
絶対にぶれない
欲には欲が集まってくる
強い信念
不安や恐怖を受け入れつつ、新しいチャレンジが出来る体制を築く

会社を作ったものの、ベンチャー認定が下りず、引き返そうか、前に進もうか、トンネルの中にいた時期に走り書きした言葉。
自分が考えた文もあるが、目や耳から入って来てストンと心に落ちた言葉。
ときどき、取り出しては読み返し、ほとんど暗記してしまった言葉。
あれから二年。ようやく会社も利益を上げるようになった今でも、しっくりくる。 

昨日、千葉元気印大賞の授賞式に出席してきました。
弊社はベンチャー部門の奨励賞を頂くことが出来ました。
大賞を含め、千葉県内の企業が12社、表彰されたのですが、弊社とは比較にならないほど立派な会社ばかりで、普段のふてぶてしさはどこへやら、会場で小さくなっておりました(笑)。大人の集まりに、ハナタレ幼稚園児が迷い込んだ....という感じ。
どの会社も素晴らしい技術力、サービスをお持ちで、元気な中小企業が日本を支えているのだなと実感したほどです。
頂いた賞に恥じる事のないよう、誠実に頑張って行こうと思いました。

副賞には千葉ロッテマリーンズのバルコニースイートでの観戦チケット(10名分)。
フェイスブックなどで友人に受賞を知らせたのですが、受賞を祝うコメントよりも、バルコニースイートに食い付いてくるヤツ(あ、失礼)、じゃなくて、友人ばかり。
勝手に日程を決めたり、対戦チームを指定してきたり。
すでに20人の友人が、様々な日程、様々な対戦カードで勝手にバルコニースイートでの観戦を妄想しているようです。10人しか、入れないんだってばっ!

妄想友人は自腹で観戦していただくことにして、今まで実験等で協力してくれた研究室の学生さんたちを連れて行こうと思います。
このように立派な賞と素晴らしい副賞、大きな励みになります。
関係者の皆様に心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。

P.S. コメント欄の設定がよくわかっておらず、今、頂いていたコメントに気がつきました。本当に申し訳ありませんでした。これからもどしどしコメントください♩

2012年2月20日月曜日

ありがとう

”初めて自分一人で使えるリモコンと出会いました” 

ある視覚障害者からの言葉。

私は今まで何を考え、何を目にしていたんだろう。
そして私を含め、社会は何を追い求め、何を置き去りにしてきたんだろう。

目をつぶって、テレビのリモコンを触ってみる。

今まで生きてきて、リモコンで不自由な思いをしていらっしゃる方がいるとは、考えもしなかった。
ラクエア専用リモコン開発のお手伝いをさせていただいたからといって、製品の宣伝をするつもりじゃない。
”一人で使えるリモコン” は全盲の方にも使って頂けるリモコンだったんだ。

ラクエアのリモコンはダイヤル式だ。
タッチパネルが普及している今、一見、時代に逆行しているかのように見える。
先日、ある展示会で、タッチパネルのリモコンを見て、正直、まぶしく思えた。
おしゃれだなあ と。

でも冒頭の言葉で、それは吹き飛んだ。
同時に、スマートフォンが普及したら、視覚障害の方はどうすればいいんだろうと。

ビジネスは収益を上げてなんぼの世界。
ボランティアじゃない。
でも、お金儲けよりわくわくすることが確実にここにはある。

これからも困難にぶつかり、右往左往するだろう。
社会に認知されるにしたがって、批判を受ける事もあるかもしれない。

でも私は泣きべそをかきながらでも、絶対に前に進んで行けると思う。
私には夢がある。
そして、一緒に仕事をしている仲間、研究者たちの誠実さ、ひたむきさ、妥協を許さない厳しさを私が一番よくわかってるから。

起業を決意してから、もがき苦しんだ3年だった。

冒頭の言葉は、神様からのプレゼントかもしれない。
その言葉は、思い上がった私を謙虚にする。

ありがとう。

2012年2月11日土曜日

想いが形に

経営なんて全然わからない私が起業を決意した理由.. それは高齢者や情報弱者を置いてけぼりにするテクノロジーの進化を許す社会への怒りのようなものだった。
若くて健康な人だけが便利さを享受する世界、おかしいやん!って。
高齢者向けとされる製品は、文字が大きく、ボタンが大きく、機能が少なく。
デザイン的にも???
年取ったんだから、しょうがないやん、これでも使っとけば? と製品がうっすら笑ってるような。

1年前、ダイキン工業の方が関西からはるばる研究室を訪ねて来てくれた。
うちの会社なんて、ダイキンさんに比べたら、巨像とミドリムシ、ピラミッドと砂粒のようなもの。緊張した。

でも、びっくりした。話をしているうちに、初対面なのに、考えている方向性が同じだった。
”人に聞かずに使えるリモコンを作りたい” 

機械操作が苦手な人が楽に使えるリモコン
苦手な操作をそっとカバーしてあげるような
真に使う人の目線にたった製品を作りたい

プロジェクト途中で、震災が発生、また今までとは全く違った製品を生み出す苦労、決して容易なものではなかった。
調査、実験検証、いくつもの階段を乗り越えて出来上がった、新型リモコン。
最終検証は眼球運動測定。 機械操作が苦手な方がすいすいと操作をこなしていく。
背中が粟立つのを感じた。

仕事をさせていただいたから言う訳ではないが、ダイキン工業のものづくりは素晴らしい。
何がこんなにも彼らを動かすのだろうか。
その目線の先には、使う人 がいる。

先日、ダイキン社の空気清浄機が回収されるという出来事があった。
あるカスタマーのツイート。
  ダイキンの空気清浄機リコールも、使用者が喫煙所で手入れもせずに使い続けたのが問題らしい。
  17万台中2台。それで最新機種との無償交換とは…。
  カスタマーを想う企業姿勢、どこぞの企業も政治屋も見習って欲しいもんだ。
同感だ。

無事に製品発表も終わり、ほっとしているところです。
千葉市の熊谷市長も会見、製品への感想をブログで書いて下さった。
http://kumagai-chiba.seesaa.net/article/251464728.html#comment

私が一生を終えるとき、このプロジェクトが頭をよぎると思う。
素晴らしい人たちに支えられ、想いのこもった製品作りのお手伝いが出来た事、感謝します。
製品発表の夜、犬の散歩をしながら、少し涙が出た。
文化祭が終わったような寂しさ、祭りの後の寂しさ。

新しい扉が開かれる瞬間に立ち会う事が出来た感動。

しあわせだった。

15年