2015年1月17日土曜日

誓う

今から何年前になるのだろう。
10年ほど前になるのだろうか。

寒い季節、ちょうど今日のような日だった。

仕事関係の食事会で、何社かの企業の方々と円卓を囲んでいたときのことだった。
和やかな雰囲気で会が進む中、自然と阪神淡路大震災の話になった。

メンバーの中に、震災を経験した方がいらした。

 朝起きると、廃墟のようになった街に
 小さな男の子がパジャマ姿で呆然と立ち尽くしていたと。

皆が真剣に話に聞き入っていると
突然、”すみません”と中座され、しばらく戻っていらっしゃらなかった。

当時の私には
死とか、災害とか、別世界の出来事でしかなかったのかもしれない。

大企業の人事部長、いつも堂々としていらした方
その方が、突然声をつまらせ、中座したことが私には衝撃だった。
震災から何年もたち、その方ご自身は被害を免れたのに
これほど大きな傷跡を残すものなのかと。

震災から20年。

その方がこらえた涙
真っ白なテーブルクロス

その光景がいまも思い浮かぶ

パジャマ姿で立ち尽くしていた男の子は
元気でいるのだろうか。

人は自然の力にはかなわない
けれど、それぞれの英知を結集して、前に進んでいかなければいけないのだろう。

亡くなった方へ手をあわせ
そして
会社として、災害から一人でも多くの方を救う仕事をする。













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