2020年3月9日月曜日

涼平

涼平は戦友でした。
時に子供で、父親で、恋人で...たまに愛犬でした。
チャイニーズシャーペイという珍しい犬。

信頼する相手には愛情深く誠実ですが、仲間と認めない相手には警戒心や闘争心を表す闘犬種。

彼にとっての仲間は、全世界で3人 私、夫、娘。

彼との生活は真剣勝負でした。
誤魔化しを許さない、真の愛情だけを彼は求めていました。

2月10日の朝、突然倒れ...。

誇り高くベタベタ体を触られるのを良しとしない彼が、倒れてからは私に全てを委ねてくれました。
スポイトでの給餌、オムツを受け入れて。

介護は大変でしたが、濃厚で幸せな時間でした。
朝から晩まで涼平の隣にいて、体をさすって、話しかけて。
涼平より、私が癒されていたのかも。

亡くなる前の晩、あまりにも辛そうで...。
安楽死をさせたい と明け方獣医さんにメールをした数時間後に、旅立ちました。

涼平、私に安楽死の選択をさせたくなかったんだよね...。

2月28日 8:05
私の腕の中で涼平は生を終えました。

この静寂、空虚な心
透明なビニールの中にいるような、世界から隔絶されたような孤独



倒れた直後。
暖かい日差しの中で一緒に過ごしたね。



まだ元気だったころ。 シワシワ。


朝、目がさめると、こんなヘンテコな顔でじっと私を見ていました。




涼平はコタツが好きでした(笑)頭隠して...。








近所の方がお花を持って会いに来てくれたよ。
遠くの犬友も、涼平の好きだったイチゴや、綺麗なお花を届けてくれたよ。

ブログを書くことができるくらい回復したからもうなんとか大丈夫。

でも、あなたのいない生活、がらんとしたリビング にはまだまだ慣れないよ。
スーパーであなたが好きだったリンゴやサツマイモを見て、泣いてしまいました。

ありがとう、涼平。







15年