昨夜、NHKで井上陽水の特集をやっていました。
同じ福岡出身ということで、彼の歌を聴くと、どうしても故郷を思い出してしまう。
明るい曲でも、暗い何かが流れている気がする。
”いつのまにか少女は” という曲が一番好きです。
あと、題名はわからないけれど、
”遥かな、遥かな、見知らぬ国へ、一人で行く時は船の旅がいい”という曲。
若い人は知らないでしょうね(笑)。
私が子供だった頃、同居していた叔父(父の弟)に見合い話が持ち上がりました。
見合い相手の事を語る祖母の言葉が今でも鮮明に思い出されます。
”とても良いお嬢さんで、実家が歯医者さんで...,”
”でもねえ〜、その人のお兄さんがねえ、わけわからん人らしいんよねえ。
アンドレカンドレとかいう、歌い手らしいんよ。
それだけがちょっとね〜〜〜”
頭ぼさぼさ、反体制を叫び、ロックガンガン、子供の頭の中で、すっかり恐ろしげな人物像が出来上がっていました。
それっきりその話は経ち消えになり、叔父は別の人と結婚。
私もめまぐるしく変わる生活の中で、すっかり忘れていました。
大人になり、井上陽水の曲を聴きながら、レコードのジャケットに目を通していると、
ん? アンドレカンドレ.....忘れもしないアンドレ、恐ろしいロックンローラー!
うっそ!
運命のいたずら。
アンドレカンドレは井上陽水だった。
もしかしたら、今頃、私は一番いい席で、親戚枠で(そんなのあるのかっ??)、陽水のライブを聴いていたかもしれない。
おばあちゃんに苦情を言おうにも、もういない!!