2014年1月29日水曜日

デザイン心理学が生まれた背景

新年あけましておめでとうございます! って今さらかいっ!!

すみません、年末年始の冬眠を終え、その後、起業以来最高の忙しさ。
何とか生きとります。

ここで、新年の抱負に代えて、デザイン心理学が生まれた背景を書こうと思います。

デザイン心理学というのは...
 実験心理学を応用し、見やすさ、印象を数値化する という日本で初めての研究です。

大学教授である夫(弊社技術顧問)が生み出し、それを私がビジネス化しました。

ん? なんか、いや〜な感じ。
うまく表現できないけど...なんか.....そんな人たちと友達になりたくない って感じ(笑)。

実は...デザイン心理学は恵まれた環境の中で生まれたものではありません。

顧問は、千葉大学教養部で教えていました。
ところが、大学の改組で、教養部が無くなり、いきなり、工学部、しかもデザイン工学科となってしまったのです。

博士号はHuman color vision ... ダイレクトにデザインにつながる研究ではありません。

今考えると、その頃、考え込むことが多かったように思えます。
そりゃそうですよね、
 あなたの研究フィールドはもうここにはありませんよ..との宣告に等しいものだから。

例えば、
営業の第一線で活躍していた人が、”明日から、受付のおじさんやってね!”
って配置転換された感じでしょうか?

どうしていいか、わからなかったと思う。
研究者が自分の研究を取り上げられることは...想像もつかない苦しさだと思う。

そんな苦しみの中、
人間の視覚に関する研究をデザインに生かそうと、必死で試行錯誤を続ける中...
ある企業からの依頼で、薬剤表示の問題点を検討する中、表示の見やすさを数値化することに成功

これがデザイン心理学の誕生です。

先の光が見えない状態の中、何とか自分の研究を生かす道を探した結果、誰も考えつかなかった研究成果が生まれました。

あまり格好良い話ではないかもしれません。
ただ、そんな苦しみの中から生まれた研究です...何らかの使命を持っているかもしれない。

デザイン心理学が誕生した背景、社会に必要とされる会社である事...を忘れずに、今年も精一杯頑張って行こうと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。
以上をもって、年頭のご挨拶とさせていただきます!(って、遅いっちゅうの!)



15年