故郷の筑豊の空は、うすい灰色がかった空だ。
かき〜んと晴れた青空を何だかこっ恥ずかしいと思う人が多いのも筑豊かもしれない。
実家は田舎で酒屋をやっていた。
子供心に、儲かってるじゃん!と思うときもあれば、ヤバくない?(当時はヤバいなんて言葉はなかったけれど)と心配になるときも。
父は仕方なく酒屋を継いだという人間で、田舎に住んでいたわりにはそこそこ遊んでいたようだ。
真夜中に帰って来て、”起きなさい!お寿司買って来たから”とたまに起こされた。
次の日、学校なのに.....変わった親だ。
眠い目をこすりながら、ぼそぼそと食べた折り詰めの香りが今でも懐かしい。
当時、なぜか姉は一階で祖母と一緒、私は2階で父母と一緒に寝ていた。
父母が来るまで一人でいるのが怖くて、こっそり一階の祖母の布団に入っていることもしばしば。
そんな夜、父母の衝撃的な会話を耳にする。
”この酒屋は好恵ちゃんに継がせるばい。婿養子でもとって”
多分、小学校4年生くらい。
私の人生はもう決まってるんだ。。。と、小学生なりに絶望した。
でも次の瞬間、”絶対いやだ、東京に行く”と決心した。
会社を立ち上げようと思った瞬間といい、東京に行くと決めた瞬間といい、短絡的で、単細胞。
でも、この二つだけは、なぜかあきらめなかった。
他は全部、三日坊主で終わったのに。
酒屋は継がなかったけれど、商売をするという、あの何とも言えない危うさのような、ぞくぞくするものが染み付いているのかもしれない。
予期せぬ成り行きから立ち上げた会社だけれど、妙にしっくりくる。
会社登記から2年以上、後悔したことは1秒もない!...かな。
ない...と思う。
ない...よね(笑)。
こんにちは! 夜中に寿司を買ってきて、子供起こして食べさせる・・・・って僕が子供の頃と全く一緒です!! 最終のバスの時間に帰ってこない時は決まってこのパターンでした。
返信削除飲み過ぎて遅くなった言い訳のつもりか、無理やり起こして寿司を食べさせて「美味しいか?」ってよく聞かれました。
飲み過ぎて遅く帰って何となく気まずいのは、結婚してからよ~くわかってきました(苦笑)
ワイハ〜から無事ご帰還ですね!!なるほど、夜中の寿司は子供へのお土産というより、自分の身を守るためだったのね(笑)。う〜ん、今頃真実を知りました! キヨタカさんのお子さんも、同じようなブログをいつか書いたりしたら、面白いですね♩コメントありがとうございます。
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