2023年6月23日金曜日

15年

 2009年に創業し、この7月で15年目を迎えます。

もう15年、まだ15年...。

なんとまあ、濃い15年だったことか。

私の人生には起業するなんて選択肢はこれっぽっちもなく...

雷に打たれたかのように起業を決意したあの日。

諦めが早い、楽な方にと流れてしまう人間が

何かに取り憑かれたように、決して平坦ではない道を歩き始めました。

 

人生をかけてくれた研究員

一緒に歩いてくれた夫

味方になってくれた友人

サポートしてくださった方々

仕事を任せてくださったクライアントの皆様

一人ではこの厳しい道を歩けなかったです。

本当にありがとうございます。


ベンチャーとは何か...BBSTONEとは何か...

            今まで存在しなかった形のないものを売る

   世の中に新たな価値を提供する

   アルバイトでもなく、出来上がった商品を売るわけでもなく

   形のないもので1円を稼げるか...

   1円を稼ぐ難しさ 楽しさ を知った15年でもありました。


ベンチャーの生存率は1年で40% 5年で15% 10年で6%

夜中に目が覚めて天井を見つめる時間が多くなり

1日として仕事から離れることができなくなり...

旅行やランチ もっと平穏に楽しく過ごす選択肢もあったはず と苦笑する日々


でも

なんて豊かな15年だったんだろう。


あの日、日本橋で遠い目をしていた高齢者の方...

私は少しでもお役に立つことができているのだろうか?

私の事業の出発点とモチベーションは全てここにあります。

生き残れた理由もそこにあるのかもしれません。


PS

この節目に、日経xWOMANに取り上げて頂きました。

起業から、ほぼ日ノオト製品化に至るまで

自分では言語化できなかった思いを記事にして頂き

感謝申し上げます。

若い頃、この雑誌を抱えて満員電車で通勤していたことを思い出しました。

あの頃の自分には、いつか自分がこの媒体でインタビューを受けるなど想像もつかなかった。

https://woman.nikkei.com/aria/?i_cid=nbpxwom_sied_lnavi_pc




  


2022年1月13日木曜日

とても嬉しいことがありました

とても嬉しい事がありました。

ほぼ日ノオトを使ってくださっている方からのメールです。

  中1の息子は通常学級に在籍していますが発達障害があり、字の大きさが揃えられない、直線を書けない、と学校指定のB5サイズ・罫線のノートにいつも四苦八苦、自分でも読み返せないような字を書いてきました。

 初めてほぼ日ノオトに家庭学習をした昨日、「すごい!」とすぐに歓声をあげました。字を書く場所が見つけられる、図形もグラフも簡単に書ける!と大喜びでノートを見せてくれました。
線がうるさい(?)方眼よりもきれいに書ける、同級生のノートと見た目がそんなに違わないのも気に入った、次から他の教科もこのノートにしたいそうです。
 「母さん、このノート買ってくれてありがとう」なんて言われて、私にもとても嬉しい日になりました。 良い3学期になりそうです、ありがとうございます。    (もぐもぐら)

https://www.1101.com/pl/seisakuchu/statuses/436114


世の中には、私たちが想像もしない
 視覚的ストレスに苦しんでいる人
 罫線からのストレスに気づいていない人が
一定数いらっしゃることを知っていました。

視覚的ストレスは
 偏頭痛や、集合体恐怖症にも関係していると言います。
 ノートを開いたときの、何だか嫌な気持ち 勉強したくないなあと言う気持ちも
 罫線から得られるストレスも影響しているかも...。

ほぼ日ノオトが、そのような方の生活に
多少なりともお役に立てていることがわかり
何だかもう泣けてきます。

起業して13年
やっと社名に少しだけ追いつけそうな気持ちです。
 BBstoneは、ピラミッドを支える尊厳の石 benbenstoneから命名しました。

コロナで先が見えない苦しさの中
何だかあたたかい春の日差しが見えたような気持ちです。

製品を世に出してくださったほぼ日の皆さん
ほぼ日ノオト の名付け親になってくださった糸井重里さん
関わってくださった皆様に心から感謝申し上げます。

本当にありがとうございます。
新しい年...必要としてくださる方がいる限り
頑張れると思いました。




2021年10月28日木曜日

この数年間、心に決めていたこと

この数年間

心に決めていたことがあります。

この罫線が世に出たら

一人静かにお祝いしよう、景色の良いところで一人で綺麗な色のお酒を飲もうと。

    紙のノートはもう古い?

    手書きは時代遅れ?

    ノート罫線に力を割くより、別のビジネスに目を向けるべき...        


でも、手で書く文化は無くならない

  その時の空気、心の揺れを思い出させてくれるのは、手書きです。

  起業時、想いを書いた、一枚の紙きれ。

  ボロボロになっているけれど、

  光を見出せない苦しさと、そして小さな希望 

  今でも鮮明に蘇ってきます。


本日11時に  ほぼ日ノオト 公式サイトが公開されました。

11月1日 発売。

   たかが罫線 されど罫線

視覚的ストレスを軽減して日本で初めての特許を取得したこの罫線は

これからのノートのスタンダードになると信じています。


辛く苦しく、夫にさえも相談できない...孤独な道のりでした。

ほぼ日さんとの出会い...神様っているんだな。

未熟な経営者ですが、今回は少し自分によく頑張った!と言いたいです。

 

【公式サイト】
日:
英:
https://www.1101.com/store/hobonichinote/en/

2021年8月7日土曜日

ほぼ日ノオト が誕生します

 ほぼ日ノオトが誕生

 https://www.1101.com/store/techo/ja/magazine/2022/contents/y22_hobonote/pqk639fr3.html



長い道のりでした。

助けてくださった全ての方に心から感謝を申し上げます。

 

“勉強が捗るノートが作れないか” … 私の妄想とも思える一言から始まりました。

 目にストレスにならず、綺麗にかける、書くことが楽しくなるようなノート罫線

 

6年にも及ぶ開発

 

集中度を調べたり(change blindness 実験)

アイカメラで目の動きを追ったり

印象を調べる実験(集中できる、勉強したい、好ましい)

スピードと正確性を調べる実験

脳血流分析による学習効果を検証したり

目のストレスを計測する空間周波数分析

 

膨大な実験データから生み出された、錯視を応用した新罫線

 

この罫線を何としても世に出したい


ビジネス上のメリットだけでなく、

 日本の子供たちのために何かを残したい

 紙に書く という文化、気持ちをそっと後押ししたい

 

この罫線を世に出せなければ、私には社長を続ける資格はないな

 夜中、一人で天井をじっと見つめる日が続きました

 

ほぼ日さんとの出会い

罫線としては非常に珍しい(おそらく日本初?特許を取得

 

2021年8月7日 ほぼ日ノオト 誕生

そして今日は私の誕生日 


本当に嬉しいとき

人は言葉を失うのですね。


長い道のりの最終ページを閉じます。

そして ほぼ日ノオト の 新しいページを開きます。


関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました。

2021年6月14日月曜日

インタビュー受けました     "人間の知られざるホンネを科学する”

インタビュー記事がWEB電通報に掲載されました。

 https://dentsu-ho.com/articles/7791


顧客体験の新アプローチ 

インタビュアーの方がうまく引き出してくださり、とてもよくまとめていただきました。


コロナがなかなか収束しそうにありません。

営業活動も制限されている中、

弊社ではリモートで ”直感的印象を紐解く”STP short time presentation実験プログラム を完成させました。

こんな状況でも元気に忙しく仕事ができることに感謝です。


今気づいたのですが、半年もブログをサボっていました!

涼平の死、コロナ禍で、誰にも会えない日々が続き...。

夜中に目が覚めて天井を見つめることが多かったです。

暗い闇に引き込まれてしまいそうな心細さ。

そんな中で北斗を迎え。

真夜中に小さくきゅん と泣いて、私の横に滑り込んでくるあったかい毛糸の塊。

抱っこして、大丈夫だよ というと、また眠りに落ちる北斗。

大丈夫なのは私の方だね。











2020年12月18日金曜日

本が出ます

 激動の一年でした。

大きな流れの中にいて

時に溺れそうになりながら

ふと手を伸ばしたら流木があったり

空を見上げたら思いがけなく暖かな日差しが注いでいたり


誰かに、何かに守られているとしか思えないことが多々ありました。


無宗教、困った時の神頼みの人間ですが、

見えない大きな力に祈りと感謝を捧げたいと思いました。


”よくわかるデザイン心理学”

日刊工業新聞社から本が出ます。

お声がけいただいてから数年。

日比野の研究の集大成です。

なぜ私が周囲の大反対を押し切って

この研究をビジネス化し、世の中に還元したいと強く思ったのか

小さな紙の塊ですが、そこに原点があります。


お世話になった企業の方も、お忙しい中コラムを書いてくださいました。

ダイキン工業 K様

IPSA  H様

   電通 N様   

(いずれも書籍では実名です)

ありがとうございました。



https://www.amazon.co.jp/よくわかるデザイン心理学-人間の行動・心理を考慮した一歩進んだデザインへのヒント-BB-STONEデザイン心理学研究所/dp/4526080985/ref=sr_1_1?dchild=1&qid=1608094327&s=books&sr=1-1


PS

明日、我が家に新メンバーが加わります。


涼平、あなたを忘れるわけではないよ。

あなたの死をようやく受け入れられるようになったのかもしれない。

旅立ち という言葉はとても辛い。

涼平がどこかで旅をしているかと思うと...

ご飯は食べたのだろうか 

道に迷っていないだろうか

寂しい思いをしていないだろうか

心配でたまらなくなる。


むしろ無 の方がありがたい。

そして魂のひとかけらでも、私のそばにいてくれることを願う。



2020年10月30日金曜日

ペットロスと奈奈さんとスタンプー

 自分では気がつかなかったけれど、私、かなりやばかったみたいです。

複雑性悲嘆...に近い状態。

涼平が亡くなって8ヶ月。

犬のいない暮らし...味気なくて、寂しくて、悲しくて。

ずっと涼平の姿を探してしまうという...。

そんな中、

信頼できるブリーダーさんに出会い、

人生でおそらく最後の犬になるであろう、スタンダードプードルを迎える決心ができました。

今までスタンダードプードルって、なんだか、ざ〜ます♩って感じで、

お金もかかりそうだし、私には無理かなと。

でもこのブリーダーさんちのわんこを見たとき、一目惚れ。 

素朴でもふもふで、シャイで、優しくて...。

人生の良いパートナーになってくれると思いました。


奈奈さんというお友達が、この経緯をブログに書いてくださっています。

”自分で書かんかいっ!!” って怒らないでね。

奈奈さんの方が文章うまいし、ストーリーもわかりやすいし、

可愛いし、何しろスタンプーの可愛さを知ったのは奈奈さんのおかげだし....クドクド言い訳 

https://benenina.exblog.jp/31718302/

3部作です♩ いや、素晴らしい。


11人(頭)も可愛いスタンダードプードルが生まれています

どなたか家族として迎えてくださる方がいらしたら、是非ご連絡くださいませ。hibino@bbstonedpu.com











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